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土づくり
農作物にとって、いくつかの重要な生育環境があります。
その中でも、人間が関与しやすい環境が土です。
その関与の中でも、収奪的でない関与を「土づくり」と言います。
別の言い方をすれば、農地を永続的に使用できるように人間が少し手を貸す行為です。
あくまでも、人間のできることは、微生物などの無数の生命活動にほんの少し手を加える程度です。

1.片付け

畑を使えるようにするには、まず片付けから始めます。
ほとんどの農民が作付けには熱心でも、片付けは後回しにしがちです。
当農園では、収穫の終わった畑は速やかに片付けます。
農業で喰っていこうとするなら、片付けこそがポイントです。
ただし、あえて片付けない場合もあります。
自然農法では、基本的にむやみに片付けません。
片付ける前 片付ける前
前日に収穫を終えたばかりのブロッコリー畑。
片付け① 片付け①
まず葉と葉柄を落とし、茎のみにする。
片付け② 片付け②
根のついた茎のみ畑から除く。

2.米糠と籾殻の散布

一般的には、糠と籾殻を畑に直接まくのは、そのマイナス面が強調され、どちらかと言えば否定的です。
当農園のでは、前身の農園(三自楽農園)時代から、そのプラス面に着目し、畑に直接まいています。
しかし、やり方を間違えると、マイナス面の方が多くなります。
米糠まき 米糠まき
まず、15kg入りの紙袋を抱え、できるだけ均一にまいていく。
籾殻まき 籾殻まき
次に、約15kg入りの籾殻袋を抱え、まいていく。糠ほど均一にまく必要はない。

3.耕うん

トラクターで耕せば、土のなかの微生物が糠を分解してくれ、数ヵ月後には畑として使えるようになります。
夏野菜の作付けまで何も作付けなければ、耕さず、このまま放置しておいても、大きな問題は起きません。
畑は、むやみに耕さない方が良いのです。
耕うん 耕うん
この畑を早めに使いたい場合はトラクターで2回耕す。
耕うん後 耕うん後
左側が今回耕したところ。
右側は約2ヶ月前に同様の作業をしたところ。
真中は、翌春まで餌に困る小鳥のために残してある。
ヒヨドリなどが群れをなして食べにくる。
葉だけを食べ、茎、葉柄、花(人間が食べる部分)はいっさい食べない。
お礼のつもりか、ときどき花に置き土産(糞)を残していく。

4.培養土作り

実のなる野菜(果菜類)を育苗するときの土(培養土、または培土という)は真冬に作ります。
市販品は高価であり、研修生の勉強もかねて自家製造します。
この培土のほか、好気ボカシ肥料と堆肥積みは冬場の仕事です。
草堆肥 草堆肥
半熟状態の草堆肥をまずシートに広げる。
籾殻 籾殻
次に籾殻を堆肥の上に重ねる。
ボカシ肥料①
半年前に仕込んだ嫌気ボカシ肥料を薄くまく。
このボカシ肥料の主成分は糠で、すでに醤油の香りがし、食べられる。
ボカシ肥料① ボカシ肥料①
ボカシ肥料② ボカシ肥料②
1年前に仕込んだ好気ボカシ肥料をまく。
これは、大量に製造し、春から夏にかけて使用したものの余り。
混合 混合
よく混ぜる。
現在は手作業だが、営農規模の拡大にともない、機械を使う予定。
完了 完了
シートで被えば完了。
3月に使い始めるまでに、空気を入れて分解を早めるために何度か切り返す。



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