栽培

百姓雑話

第16話 早咲き、遅咲き

記録的な寒さが続いたために開花が遅れたものの、桜が見事に咲いた。地面に淡いピンクの絨毯を敷きつめたようだ。我が家の近くにも桜の大木がたくさんあるのだが、残念ながらその下で宴会を開く余裕はない。この頃から、レタス、菜花、ブロッコリーなどの春野...
百姓雑話

第11話 間引き

先週、部分的に大根と人参を間引いた。部分的とはいえ、間引き作業は疲れる。地面に長時間しゃがみ込む姿勢のために、体にこたえる。農民が腰や膝を痛める原因にもなっている。農作業も昔と違って今は機械化が進んでいるが、間引き作業のできる機械を見たこと...
百姓雑話

第9話 信じる

農薬をかけることを「防除」という。 「防」には、病気や害虫が発生していなくても定期的に農薬を使い、その発生を未然に防ぐ意味合いが込められている。また「除」には、病気や害虫が発生したら間髪いれずに農薬をかけ、被害の拡大を阻止するという意味で使...
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第8話 三つ子の魂百までも

今日は24節季の「雨水」。この頃から、寒さも緩みはじめ、雨もそこそこ降るようになる。 私どもでは、ハウス栽培をしていないので季節の移ろいに合わせ、この頃から頻繁に種をまく。ほうれん草、小松菜、レタス、ブロッコリー、キャベツなどの葉菜類に加え...
百姓雑話

第7話 血-その1

インフルエンザが流行しているという。自分も今、不覚にも何年かぶりにかかってしまった。体にこたえる作業は研修生にお願いし、楽な作業をしながら薬を飲まずに治すつもりだ。一体どうして、こんなにも流行してしまうのだろうか。 私は露地トマトの有機栽培...