百姓雑話

百姓雑話

第391話 挫折の3大原因

就職の季節となった。半世紀ちかく過ぎた今でも、就職した頃の心境や日々を私は鮮明におぼえている。 人生の限界が見えてきた近年、あの頃をふりかえり、「違う道を選択していたら一体どんな人生になっていただろうか」とたびたび思うようになった。たぶん、...
百姓雑話

第390話 淡々とくりかえす

仕事をするうえで、日頃から私がもっとも気をつかい考えをめぐらすことは4つあります。 ①半年くらい先の気候から数時間先までの天気の推移、 ②作付け計画や野菜の生育状況、天気や人手、収穫量や販売量などの状況から1週間先くらいまでの段取り、 ③失...
百姓雑話

第389話 「買えない」時代

1980年代から「新自由主義」とか「グローバリゼーション」とかいう時代の大波が世界をのみこみ始めた。「貿易や金融、人の移動や情報などを自由化し、世界経済を活性化することで、人々を豊かにする」と理由付けられた。イギリスのマーガレット・サッチャ...
百姓雑話

第388話 稲作革命

久々に明るいニュースを見ました。水田の雑草を抑制してくれる除草ロボットが開発されたというものです。 戦後、稲作には3つの技術が導入され、農家の過酷な労働を劇的に低減してきました。稲作農家に生まれ育った私は、それらの技術の貢献を明確に記憶して...
百姓雑話

第387話 誰がやるのか?

今年は本当に良い年でした。台風の襲来がなく、何よりも何人もの人たちが働いてくださり、ありがたい。 皆生農園では現在、フルタイムの私に加え、パートタイム5名で営農されています。この6名のうち、私を含め3名が高齢者で、いわば「シルバー・ファーム...