消費者

百姓雑話

第327話 自由化と規制と無関心の先に

日本の農業の衰退が止まらない。年々、耕作放棄地が増えている。 その理由として、農家の高齢化と後継者不足がよく言われる。農林水産省のデータによれば、農民数が年々減りつづけ2017年は181万人となり、平均年齢は66歳をこえている。なかでも、農...
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第324話 食の激変

今年は、6月中に梅雨が明け、台風が本州南岸を東から西へと逆走した。梅雨明け後から記録的な猛暑が続き、野菜の収穫量が減り価格が値上がりした。秋から冬にかけて不作による値上がりはよくあるが、夏にこんなことが起こるのは極めて珍しい。また当地では、...
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第265話 養豚場(3)

畜産業、とりわけ日本のそれは根深い問題をいくつもかかえている。例えば、人間が食べる穀類との競合、石油依存、そして畜産農家の犠牲は深刻な問題である。 まず、単純な質問から話を始めたい。それは「豚は何を食べるのか?」という問いである。たぶん、「...
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第235話 売る側の都合、買う側の都合

今から10年ほど前、私が主催していた「有機農業の短期研修」に千葉県野田市から一人の青年も参加されました。新規就農して間もない方で、おもに某大手ポテトチップス・メーカー用のジャガ芋を無農薬栽培で生産しているとのことでした。話しをいろいろ聞いて...
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第187話 無理な要求、勝手な押しつけ(2)

経済大国になった頃から、衛生上の理由もあってか、日本では何でもかんでも野菜をビニール袋に入れて売るようになった。世界的には、この売り方は特殊である。昔は、小松菜やほうれん草などの葉物も、袋に入れないで、ただ束ねただけの状態で売られていた。 ...