その他

百姓雑話

第328話 夢

人はそれぞれ夢を描く。 その夢と呼ぶ心象は人類特有のものかも知れない。 夢は、はるか彼方を照らす闇夜の灯台のようなもので、いろいろな意味で人生を大きく左右する。 夢は、日々を生きる心の支えであり、苦境を乗り切る力にもなる。夢をすべて失い絶望...
百姓雑話

第316話 青春の残り火

厳寒の朝、森から昇る初日の出を拝んだ。まさに光の世紀を象徴するかのような光景に感動しながら、新年を迎えられた。 今や世界は新たなエネルギー革命に突入した。木から石炭へ、石炭から石油へとエネルギー・シフトしてきた人類が、石油から電気へと一気に...
百姓雑話

第314話 命

師走ともなると冷え込んだ朝は、写真のように野菜の地上部がすべて凍りつく。人間であれば、さしずめ凍死状態である。しかし、越冬できる植物は、陽ざしを浴びると夕方までには命をふきかえす。 かつて、自然農法を長く実践された故・福岡正信氏が「植物は神...
百姓雑話

第313話 闇

もうじき冬至。日差しがもっとも弱い季節になり、4時半にはとっぷり暮れる。写真のように見事な夕焼けが南西の地平に広がると、夕暮れまで遊びまわっていた幼い日が昨日のことのように蘇る。戻れるならあの頃に戻りたいと思ってみても、しょせん叶わぬ虚しさ...
百姓雑話

第299話 祈る

「イマジン」。"Imagine there's no Heaven It's easy if you try・・・・・"と始まるジョン・レノンの名曲である。この歌は、アメリカの若者がベトナム戦争に疲れ果て、先進国の若者たちが反体制運動に没入...