文明・歴史

百姓雑話

第361話 農耕は人類を幸せにしたのか

1955年、 文化人類学の古典ともいえる著書「悲しき熱帯」がフランスで刊行されました。文化人類学者レヴィ=ストロースが1930年代にブラジルの少数民族を訪ねた旅の記録をまとめた紀行文で、ヨーロッパ文明への批判が根底にあり、世界的に注目された...
百姓雑話

第354話 人類の悲劇の原因は何か

ベトナム戦争からカンボジア内戦、そして大量のカンボジア難民の流出とつづく歴史を描いた「The Killing Fields」。1984年の映画です。この映画には、いろいろな教訓と人間の本質が描かれていると思いますが、ここで述べようとしている...
百姓雑話

第351話 農業衰退の原因(5)

1970年代後半から、日本の農業は衰退の一途をたどってきた。なぜこうなってしまったのか、農業現場から私なりに考えてきたことを述べてみたい。 政治は難しい。1億人以上の国民をかかえ、複雑に絡み合った国際関係を読み解き、適切な国政を遂行するのは...
百姓雑話

第330話 数の魔力

数字は人生を大きく左右する。ほとんどの人たちは、数字を信じ、数字を操り、操られ、魅了され、時には裏切られ、目覚めてから眠るまで数字が頭から離れない。まるで、数の魔力の虜になっているようだ。死ぬまでその魔力から逃れられない人たちが大半だろう。...
百姓雑話

第314話 命

師走ともなると冷え込んだ朝は、写真のように野菜の地上部がすべて凍りつく。人間であれば、さしずめ凍死状態である。しかし、越冬できる植物は、陽ざしを浴びると夕方までには命をふきかえす。 かつて、自然農法を長く実践された故・福岡正信氏が「植物は神...