文明・歴史

百姓雑話

第393話 科学技術の奴隷

私は、根っからの理工系人間で、ずっと科学技術の信奉者でした。 しかし、数年前から科学技術に疑念を抱き始め、今ではほとんどの人々が科学技術の奴隷と化しつつあると思えてなりません。肉体的にも精神的にも、です。農業という「地に足をつけた」仕事をし...
百姓雑話

第361話 農耕は人類を幸せにしたのか

1955年、 文化人類学の古典ともいえる著書「悲しき熱帯」がフランスで刊行されました。文化人類学者レヴィ=ストロースが1930年代にブラジルの少数民族を訪ねた旅の記録をまとめた紀行文で、ヨーロッパ文明への批判が根底にあり、世界的に注目された...
百姓雑話

第354話 人類の悲劇の原因は何か

ベトナム戦争からカンボジア内戦、そして大量のカンボジア難民の流出とつづく歴史を描いた「The Killing Fields」。1984年の映画です。この映画には、いろいろな教訓と人間の本質が描かれていると思いますが、ここで述べようとしている...
百姓雑話

第351話 農業衰退の原因(5)

1970年代後半から、日本の農業は衰退の一途をたどってきた。なぜこうなってしまったのか、農業現場から私なりに考えてきたことを述べてみたい。 政治は難しい。1億人以上の国民をかかえ、複雑に絡み合った国際関係を読み解き、適切な国政を遂行するのは...
百姓雑話

第330話 数の魔力

数字は人生を大きく左右する。ほとんどの人たちは、数字を信じ、数字を操り、操られ、魅了され、時には裏切られ、目覚めてから眠るまで数字が頭から離れない。まるで、数の魔力の虜になっているようだ。死ぬまでその魔力から逃れられない人たちが大半だろう。...