鴇田 三芳

百姓雑話

第417話 土に生かされ、土に死ぬ 

長年つれそった夫婦とはいえ、考えが合わないことはいくつもある。晩年の過ごし方、死に方、死後の扱いについて、私と妻はいまだに考えが平行線だ。私は老人介護施設には入りたくない。妻は入るように勧める。私は死期を迎えたら、ずっと自分の命を支えてくれ...
百姓雑話

第416話 微生物とともに生きる

顕微鏡の発明によって、人類は肉眼では見られない微生物の存在を知りました。微生物は、光合成を生命活動の源とはしていないものがほとんどです。その数は動植物よりも桁違いに多いようです。その多種多様性のために、厳しい環境下でも生きているものもいます...
百姓雑話

第415話 安住の地

春といえば引っ越しのシーズン。進学、就職、転勤とたくさんの人たちが引っ越します。引っ越し先の生活に慣れた頃、どれだけの人が「いい所に越してきた」と思えるのでしょうか。私は、19歳まで生家で、55歳からこの地で暮らしています。この間、13回も...
百姓雑話

第414話 生命力を信じる

すべての生き物は人間の認知が及ばない生命力をもって生きています。自分自身の体さえ知らないことが山ほどあります。農作物も例外ではありません。はかり知れない植物の生命力に驚き、私は「植物のほうが人間よりも生命力があるかもしれない」と思うこともあ...
百姓雑話

第413話 明日を信じる

晴れわたった冬の夜空を見上げ深呼吸すると、SMAPの「夜空ノムコウ」が頭の中を流れ始めます。「あれから僕たちは何かを信じてこれたかなぁ・・・・・・」と。この歌は、どうにか明日を信じて生きてこられた自分の軌跡をなぞるような、そんな歌なのです。...