百姓雑話

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第295話 無辜(むこ)なる命

年間30種類以上の野菜を栽培し通年販売している関係で、多岐にわたる農作業が途切れることがない。この時期は、秋冬野菜を次々作付けるために、畑をトラクターで頻繁に耕す。その肝心のトラクター耕耘(こううん)が私は嫌いである。素人には楽な作業に見え...
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第294話 もし、あの時に・・・・・・

私は東の空が明るくなると目を覚ます。それから起床するまでの30分ほどの間、うつらうつら瞑想しながら、布団の中でストレッチする。急に起き上がると足腰を傷めかねないからである。この30分ほどの時間は非常に貴重で、その日の作業の段取りを考えたり、...
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第293話 3つの不思議

農場の上空を羽田空港に向かうジェット旅客機が頻繁に通過する。特に南風の時は、北から羽田に向かう便だけでなく、北以外の方角から来た便も当地の上空で急旋回し南方の羽田に向かう。着陸の際は、十分な揚力を得るために風に向かって空港に侵入するためであ...
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第292話 猛暑を乗り切る

前話「長い闘い」の続きで、猛暑を乗り切るために私が長く実践してきた方法を述べたい。暑い中での作業に慣れていない新規就農者の参考になれば、何よりである。かれこれ四半世紀前、新規就農しようと脱サラし、私は専業農家で実習を始めた。その1年目の夏、...
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第291話 長い闘い

連日連夜、とにかく暑い。今年もまた過酷な季節がめぐってきた。関東地方では梅雨らしい天気がほとんどないまま、今月はじめから真夏のような日々が続いている。そのため、野菜に病気が発生しない反面、アブラ虫にトコトン悩まされている。殺虫剤をていねいに...