百姓雑話

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第88話 糞

あなたの大便は悪臭を放つだろうか? 大便をした後に紙で何度も尻を拭くだろうか? 人はなぜ大便を汚いと嫌うのだろうか? 食べ物の話しに夢中になることはあっても、大便の話題で盛り上がることは、まずない。とても不思議である。ところで、「人の糞も昔...
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第87話 目先の善、将来の悪

立秋の7日から今年2度目の夏が来て、毎日厳しい暑さが続いている。畑の土はパサパサである。お天気任せの露地栽培とはいっても、水をたくさん要求する胡瓜などは水不足で収穫量がかなり減ってしまった。また、これから秋にかけてブロッコリーやキャベツなど...
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第86話 敵は誰だ?

私は、いわゆる「脱サラ」農民である。アフリカのソマリアにあった難民キャンプで働いていた時に食料生産の重要性を再認識し、今に至っている。経験や知識の乏しい駆け出しの頃、有機農業の手法をいろいろ教えてくださった方から、「俺たち農家の敵は誰だか知...
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第85話 耕すことの功罪

昔は人力あるいは家畜の力を借りて、人は農地を営々と耕してきた。「農耕民族」とか、「人類は、農耕を始めたことにより、高度な文明を築いた。」などと言われるように、農業と耕すことは一体に語られる。今この辺の多くの畑でも、何も植えられず、きれいに耕...
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第84話 心の時間

とにかく忙しい。一年でもっとも過酷で多忙を極める季節になった。この時期だけでも、もっと人手が欲しい。皆生農園では、50種類ほどの野菜を栽培し通年で直売している関係で、常に10種類以上の野菜を収穫している。とりわけ夏は、トマトや胡瓜、茄子やオ...