新規就農・研修

百姓雑話

第107話 未知との遭遇

毎日仕事に没頭している関係で、過ぎ去った日々を思い返したり、将来へ道筋をじっくり見定めたりする余裕がなかなか取れないが、まとまった休みが取れる年末年始は別である。うつらうつら朝寝坊をしながら振り返ると、去年もたくさんの初体験があった。新たな...
百姓雑話

第105話 四配

「四配」は私の造語で、いつもこれを心にとめて営農してきた。一つ目の「配」は「目を配る」ことである。農薬を使わない農法では、とにかく観察が決め手である。日々、作物などに目配りし的確に状態を把握する。それを怠ると、害虫の餌食になり、病気に冒され...
百姓雑話

第100話 サラリーマン農業は可能か

サラリーマンから農業に身を投じた人を「脱サラ農民」という。私もその一人であるが、世襲した農民と比べ、多くの障壁を越えなければならない。もっとも代表的な障壁は農地の入手である。市町村から農家と認められていない者が農地の購入や賃貸を希望しても、...
百姓雑話

第96話 失敗を繰り返す

毎年この時期になると、来年の販売計画を立て、それにもとづき栽培計画を練り始める。そして、その前段として、前年の冬から今に至るまでの1年を振り返り、栽培などで失敗したことを箇条書きにする。細かなものまで入れると、20項目以上にもなってしまう。...
百姓雑話

第83話 異変に気づく

今年の関東地方は空梅雨に終わった。例年なら、梅雨の末期には集中豪雨による川の氾濫や土砂崩れが発生し、大きな被害が出ることがある。その地域や場所は事前に特定しにくいものの、後になって冷静に検証してみると、前兆現象や原因が見つかる。自然現象でな...