農業の現実

百姓雑話

第331話 今だけカネだけ自分だけ

こんな風潮が日本で顕著になったのは、自由経済を促進するWTOが設立され経済のグローバル化が世界中に広がった頃からでしょうか。日本はこの時期、バブル経済がはじけ経済力が衰えはじめた頃でもありました。 経済の右肩上がりが続いていた頃は、「今だけ...
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第327話 自由化と規制と無関心の先に

日本の農業の衰退が止まらない。年々、耕作放棄地が増えている。 その理由として、農家の高齢化と後継者不足がよく言われる。農林水産省のデータによれば、農民数が年々減りつづけ2017年は181万人となり、平均年齢は66歳をこえている。なかでも、農...
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第326話 ジレンマ

新規就農してから30年近くが過ぎた。バブル経済まっただ中の1990年に脱サラ就農したこともあって、この間、たくさんの問題に苦悩し、そそり立つ苦難に道をふさがれてきた。そのころ脱サラ就農した人たちのほとんどが同じような辛酸をなめた。何度も挫折...
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第322話 競争

前話「搾取からの解放」でも述べたように、農業で喰っていくのは容易ではない。とりわけ非農家の者が新規就農しようとすれば、ハードルがグンと高くなる。これを乗り越える手立ての一つは、できるだけ他の農家と競争しないことである。 競争すれば、経済原理...
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第321話 搾取からの解放

先日、NHKテレビを見ていたら、「人類は他者に物を与えることに喜びを感じる本能を持った生物である」と解説していた。か弱い人類が生存競争を生き抜いてこられた知恵なのだろう。まさに「情けは人のためならず」である。 しかし、現実はどうだろうか。世...