鴇田 三芳

百姓雑話

第344話 ゆとり

私が長年営んできた野菜の露地栽培は天候の影響をもろに受けます。漁業や道路工事業などと同じです。雨の時は外での作業が難しくなります。雪でも積もれば、その後の数日から1週間は外作業が滞ってしまいます。とりわけ今春は、雨の日と雨量が多かったため、...
百姓雑話

第343話 厄介な時代になった

私の畑の周辺にも戦後植えられたスギの木がたくさんあり、写真のように道路沿いではゴミ捨て場となっています。春ともなると、そこから恐怖の黄色い粉が舞ってきて、多い時には野菜などに積もります。50年ほど前からスギ花粉症の私にとっては、まさに厄介な...
百姓雑話

第342話 農業衰退の原因(1)

1970年代後半から、日本の農業は衰退の一途をたどってきた。なぜこうなってしまったのか、農業現場から私なりに考えてきた。それを一言で表現するなら、「職業として農業を営んでも喰っていくのが難しいから」となる。他にもいろいろな原因はあるが、突き...
百姓雑話

第341話 私はパンを食べません

この頃、町のケーキ屋さんが減っているそうです。製パン会社やコンビニのケーキに押されたためかと思っていたら、そうでもないらしい。ケーキよりも値段が手ごろなパンにシフトしているとテレビが伝えていました。それも、食パン・ブームとか。わが家の近くに...
百姓雑話

第340話 じっくり考える

日の出がもっとも遅くなった。この時期は忙しくないので、暇にまかせて、うつらうつら考え事をしていると、恐ろしくなることもある。地球上の生物はおよそ40億前に誕生し、それ以来、少なくても5回は絶滅の危機に瀕したそうである。いわゆる「ビッグ・ファ...