鴇田 三芳

百姓雑話

第329話 「わからない」ということ

生まれたばかりの赤子は本能で生きている。周辺環境への認識力が徐々に発達するにつれて、他人の言動を積極的に真似始める。そして、言語能力がある程度発達すると、「どうして?」を連発する。わからないことだらけで、「どうして?」と問うことにためらわな...
百姓雑話

第328話 夢

人はそれぞれ夢を描く。その夢と呼ぶ心象は人類特有のものかも知れない。夢は、はるか彼方を照らす闇夜の灯台のようなもので、いろいろな意味で人生を大きく左右する。夢は、日々を生きる心の支えであり、苦境を乗り切る力にもなる。夢をすべて失い絶望した人...
百姓雑話

第327話 自由化と規制と無関心の先に

日本の農業の衰退が止まらない。年々、耕作放棄地が増えている。その理由として、農家の高齢化と後継者不足がよく言われる。農林水産省のデータによれば、農民数が年々減りつづけ2017年は181万人となり、平均年齢は66歳をこえている。なかでも、農業...
百姓雑話

第326話 ジレンマ

新規就農してから30年近くが過ぎた。バブル経済まっただ中の1990年に脱サラ就農したこともあって、この間、たくさんの問題に苦悩し、そそり立つ苦難に道をふさがれてきた。そのころ脱サラ就農した人たちのほとんどが同じような辛酸をなめた。何度も挫折...
百姓雑話

第325話 バランス

私たちは微妙なバランスを保ちながら生きている。例えば、血液中の塩分濃度が低下しすぎると熱中症などになり、高すぎると高血圧になる。日ごろ何気なく歩いているが、微妙なバランスをとりながら体重移動をくりかえしているから、歩行が可能になっている。そ...