鴇田 三芳

百姓雑話

第285話 一寸の虫にも一寸の魂

初夏ともなると、いたる所が虫、虫、虫だらけである。この頃は、アブラ虫を食べて繁殖したテントウ虫をたくさん見かける。ビニール袋を携帯し、テントウ虫を捕獲するのが日課になっている。その気になって10分も探すと、写真のように数十匹は簡単に集められ...
百姓雑話

第284話 「0次元」的生き方

皆生農園の上空をジェット旅客機が頻繁に飛行する。羽田空港に向け南下する便と成田空港を離陸した便が西方に向かって行く。特に南寄りの風が吹いている時は、羽田空港に向かう機が数分おきに飛んでいく。今年の2月には、写真のように、真っ白な飛行機雲を引...
百姓雑話

第283話 役割

5月ともなると、写真のように、農場では越冬ブロッコリーの花が満開になる。一般に売られているブロッコリーは「頂花蕾」という部分で、茎の頂上に1個実る。越冬ブロッコリーの場合、頂花蕾の他に葉の付け根から次々に脇芽が出て、小さいブロッコリーがたく...
百姓雑話

第282話 驚きと感動

50歳を過ぎた頃から、物忘れが多くなってきた。ボケの前兆現象かもしれないと恐れ、その頃からボケ防止のために極力メモを取らないようにしてきた。だから、しょっちゅう困り事がおき、周りの人によく迷惑をかけてしまう。それでも時には、「忘れたことに気...
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第281話 惰性と効率化

惰性は万物の真理である。惰性で生きることは、けっして悪いことではない。日常的なことをいちいち何から何まで考えながら行なっていては頭がもたない。そもそも生き続けることは、同じことの繰り返し、いわば「惰性」が基本である。日ごろ私たちはネガティブ...