鴇田 三芳

百姓雑話

第259話 競争から戦いへ

確か高校受験の頃、今から半世紀ほど前になりますが、「受験競争」という社会現象がありました。膨大な数の団塊世代が高校や大学に受験しはじめたためです。のちに、いっそう競争が激化し、「受験戦争」とまで言われるようになりました。「競争」という言葉は...
百姓雑話

第258話 ホウレン草

今年の秋は暖かい日が続いてきました。それが先週の木曜日には、夜来の冷たい雨が朝から雪に変わり、5cm以上も積もりました。収穫まっ最中の春菊はほぼ全滅。寒さに強いホウレン草までもが部分的に腐ってしまいました。気象庁の長期予報どおり、ラニーニャ...
百姓雑話

第257話 安定と不安定

今年は秋以降、野菜の値段が高騰しています。どこかの自治体では、その影響で給食費が不足し、給食の出ない日を設ける事態になりました。それでも結局、保護者が弁当を持たせれば、家計からの出費がかさむのは同じなのですが。こんな事態を招いたのは秋の天気...
百姓雑話

第256話 進化と退化

「人類はもっとも進化した高等生物である」と学校で教えられました。今でも一般的にそう思われています。「脳が大きい」とか、「進化の過程でもっとも遅く発生した生物だから」とか、「食物連鎖の頂点に立っている」とかの理由で。生物進化の道筋を示す系統樹...
百姓雑話

第255話 活気と狂気

活気と狂気は、本質的にはまったく異質なものですが、なぜか紙一重、あるいは表裏一体になりがちです。例えば、ヒットラーと彼が率いるナチス・ドイツがそうでした。彼は、聞く人を陶酔させるような演説と強引なリーダー・シップで、疲弊しきった経済を急速に...