鴇田 三芳

百姓雑話

第235話 売る側の都合、買う側の都合

今から10年ほど前、私が主催していた「有機農業の短期研修」に千葉県野田市から一人の青年も参加されました。新規就農して間もない方で、おもに某大手ポテトチップス・メーカー用のジャガ芋を無農薬栽培で生産しているとのことでした。話しをいろいろ聞いて...
百姓雑話

第234話 アブラムシとテントウムシ

農園において一大害虫の一つであるアブラムシ。作業の多くの時間をアブラムシ対策につやしています。一言でアブラムシといっても緑色のもの、黒いもの、黄色いもの等様々な種類がいいます。アブラムシの多くの種は、環境条件に応じてこの単為生殖(メスのみで...
百姓雑話

第233話 麦秋の風の中で

6月3日。麦秋(ばくしゅう)の季節になりました。この時期としては珍しい、北寄りの乾燥した風が吹いていました。からりと晴れあがり、初夏というよりも中秋を思わせ、まさに麦秋にふさわしい大空が広がっていました。そんな日和(ひより)の中、写真のよう...
百姓雑話

第232話 投資の減退

政府は異例の金融緩和を続けています。他人にお金を貸すと、利子をもらえるどころか、逆にお金を取られるような政策が、貨幣経済が浸透して以降、一度たりともなかったように思います。何かこの政策は、有史以来はじめての人口の自然減に似ていませんか。政府...
百姓雑話

第231話 強い味方、テントウ虫

「厄介な害虫は何ですか?」と問われれば、私は迷わずアブラ虫、ヨトウ虫、それにネコブ線虫をあげます。農薬を使う農家であれば、これらの害虫は特に問題になりませんが、・・・・・・・・・。なかでも、私どもの場合、被害がもっとも出やすいのがアブラ虫で...