鴇田 三芳

百姓雑話

第215話 転機

私は、自動車関連の会社で、おもに経理(製造原価計算、費用集計等)の仕事を長く担当してきました。30年以上の勤務のうち、半分以上は出向先での仕事でした。4年前に本社に戻りましたが、経理業務が大きく変わっていました。それは、いままで慣れ親しんで...
百姓雑話

第214話 リスクとリターン

ハイリスク・ハイリターン。IT革命が広く行きわたった頃から、日本でも広く言われるようになりました。そして今や、私たちの生き方に影響を与えているだけでなく、生活そのものにも直結しています。端的な例はガソリン価格です。ハイリスク・ハイリターンの...
百姓雑話

第213話 発展の代償(1)

物心がついた昭和30年代は、私の故郷兵庫県飾磨郡(今は姫路市)でも戦後の貧しさが残る時代でした。ご飯は白米と麦が半々で、肉といえば筋の入ったクジラがほとんどです。おやつは庭先のカキやグミといった自然のおやつで、隣村の雑貨屋の甘いお菓子など数...
百姓雑話

第212話 新たな挑戦

私は、大学で湖沼の微細藻類を研究し、環境コンサルタント、廃棄物処理会社を経て、藻類から油を作るベンチャー企業に転籍しました。皆生農園には今年の3月より、週1回土曜日に来ています。1年弱の研修の中で、種まき、定植、片づけなど多くの作業をやらせ...
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第211話 運と縁

「私は本当にいい時代に生きた」と常々思っています。大変だったことと言えば、大学の受験くらいでした。大学に入ってしまえば、さほど勉強しなくても卒業でき、無試験で就職できました。バブル崩壊後のように就職活動に追い立てられることもなければ、大学院...