鴇田 三芳

百姓雑話

第388話 稲作革命

久々に明るいニュースを見ました。水田の雑草を抑制してくれる除草ロボットが開発されたというものです。戦後、稲作には3つの技術が導入され、農家の過酷な労働を劇的に低減してきました。稲作農家に生まれ育った私は、それらの技術の貢献を明確に記憶してい...
百姓雑話

第387話 誰がやるのか?

今年は本当に良い年でした。台風の襲来がなく、何よりも何人もの人たちが働いてくださり、ありがたい。皆生農園では現在、フルタイムの私に加え、パートタイム5名で営農されています。この6名のうち、私を含め3名が高齢者で、いわば「シルバー・ファーム」...
百姓雑話

第386話 個の生存と種の保存

農薬を使わない関係か、皆生農園の農地やその周辺には虫がたくさん生息しています。ハサミムシもその一つで、よく見かけます。成虫で体長が4cmくらい、その名の由来となっている鋏(はさみ)が最後部ついていて、誰が見てもわかるような大きなものです。こ...
百姓雑話

第385話 日本人の食の転換点

やっと酷暑がおさまった。8月も9月も観測史上もっとも暑かったらしい。当地では、酷暑にくわえ異常な雨不足で、秋野菜が不作ぎみだ。それでも、米や夏野菜などは豊作で、全体的には「良くもなく悪くもなく」というところだろう。ところで、世間一般の食料品...
百姓雑話

第384話 健康教育

長年にわたり農業をしてくると、本来8本あるはずの脚が何本も欠けている蜘蛛や片方の羽が無くなっている蜂などを見かけることがある。そんな体でもしっかり生きている。体に不具合があっても一生懸命に生きているのは人間だけではない。誰でも本来、せっかく...