鴇田 三芳

百姓雑話

第160話 食べる楽しみ、食べられる喜び

人間は、そら恐ろしい生き物である。先週の日曜の夜、NHKスペシャルの「ネクストワールド 寿命はどこまで延びる 老化を防ぐ物質発見!」を見て、そう思った。番組によると、ホルモンに似たNMNという化学物質が体内のサーチュリン遺伝子を活性化し、老...
百姓雑話

第159話 老いとチャレンジ

歳を重ねるにつれ、変化を嫌い恐れ、だいたい保守的になる。健康を保ちたいとか、現状を守り続けたいとか、ひたすら保守を願うようになる。多分それは、人生最大の、たった一度の大変化、死という未体験の大変化が視野に入ってくるからかもしれない。また、た...
百姓雑話

第158話 厳しい試練の先に(2)

近年、農業を「6次産業」とか「成長産業」とか、政府やマスコミ、知識人と言われる人たちが農業の将来性を喧伝している。しかし、農業を継続していく困難さは、なかなか語られない。そこで今話では、改めて農業の厳しさを述べてみたい。これから就農を計画し...
百姓雑話

第157話 ボランティア

早朝、農場にむかう途中で道路を掃除している男性をよく見かける。年の頃は60代半ばであろう。写真のように、側溝などにたまった泥や草などをピカピカのプリウスの後部に積んでいく。話しかけても何も語らず、写真もやっと取らせてもらった。報酬も名誉も何...
百姓雑話

第156話 高い健康から安い健康へ

今年の秋はとても暖かかった。記録的な暖かさが続いたため、野菜がすくすく育ち、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜が例年より3週間以上も早く採れた。その結果、スーパーなどの野菜の値段が暴落している。収穫したくなくなるくらい、とにかく安い。マスコミ...