鴇田 三芳

百姓雑話

第136話 雑然

本や書類を雑然と積み上げている人がいる。どちらかと言えば、私もそうである。本人は「雑然な状態」と思っていなくても、はた目にはそう見える。かつて仕事の関係で、霞が関の役所を尋ねることがよくあったが、ところせましと書類が積まれてあったのを見た時...
百姓雑話

第135話 化学物質過敏症

先月下旬、「化学物質過敏症」(Chemical Sensitivity)の方々が野菜を買いに来られた。インターネットで調べたらしい。お二人とも厳重なマスクをかけていた。頂いたパンフレットによると、「一度多量の化学物質を浴びたり、少量でも長期...
百姓雑話

第134話 「使う側」と「使われる側」の逆転

私は、いまだに昔ながらの携帯電話、いわゆる「ガラケイ」を使っている。スマホを買っても、その多彩な機能を使いきれないと思うからである。また、高価なスマホを畑で失くす恐れもある。私にはガラケイとパソコンで十分である。ところで世の中には、「使う側...
百姓雑話

第133話 効率と生存

「わが社が存続するためには、生産効率をもっと上げなければならない」と企業経営者は社員に奮起をうながす。人の命を預かる医療業界でも今や常識である。一部の仕事を除けば、効率の追求はとても重要である。世界がこれほどまでにグローバル化し、どこにいて...
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第132話 追体験(2)

美輪明宏氏が歌う「ヨイトマケの唄」は戦後の経済復興を象徴するような歌である。歌の中で、主人公は大学を出てエンジニアになる。まさに団塊の世代以降の花型職種であった。全国各地の工業高校や大学の工学部に学生が殺到し、今では想像もつかないほど工学部...