鴇田 三芳

百姓雑話

第61話 子どもでもわかる健康経済学(1)

かつて我が家の食卓には市販の風邪薬が常備されていた。特に私は、ちょっと風邪ぎみになると、食事をとる感覚で気軽に飲んでいた。就農後の8年ほどは一人で営農し、野菜を計画販売していた関係で、寝込むことは許されなかったからである。研修生が来てくれる...
百姓雑話

第60話 頭寒足熱

この頃から、夏野菜の種を蒔き始める。トマト、ミニトマト、ピーマン、茄子、胡瓜、ズッキーニ、カボチャなどを次々に蒔いていく。一般的に、これら実のなる野菜は畑に直接種を蒔かない。育苗ハウスの中で育て、ある程度の大きさになった時点で畑に植える。こ...
百姓雑話

第59話 人を知る

仕事柄、初対面の人にお会いする機会があまりないのだが、先月2組の非常に嬉しい訪問があった。お一人は、ホーム・ページをご覧になった中国出身の男性で、遠路はるばる農場に訪ねて来られた。初対面にもかかわらず、旧知の仲のように話しが弾んだ。また、前...
百姓雑話

第58話 組織を生き生きとつなげる(2)

組織を若く生き生きと保ち、その構成員や社会にとって有意義な存在であり続けさせるのは、実に至難の業である。それでも、組織を苦労して産んだ者は、人の性かもしれないが、ほぼ例外なく長生きさせたいと切望する。 ではどうしたら良いのだろうか。 まず、...
百姓雑話

第57話 組織を生き生きとつなげる(1)

組織も生き物である。生まれ、成長し、成熟し、いずれは消滅する。それが宿命である。そんな組織を、できるだけ生き生きと保ち、その構成員や社会にとって有意義な存在であり続けさせるには、どんな形態でどう運営したら良いのだろうか。 人が2人以上集まれ...