鴇田 三芳

百姓雑話

第65話 「安全」が「危険」を生む

「良い子のみなさん、もう家に帰る時間ですよ。・・・・・」。夕方になると、市役所の防災行政無線が鳴り響いていた。数年前から内容が変わったが、こんな放送が長年続けられてきた。へそ曲がりの私は、「早く家に帰る子は良い子で、なかなか家に帰らない子は...
百姓雑話

第63話 子どもでもわかる健康経済学(3)

3月1日、関東地方でも春一番が吹き荒れた。スギ花粉がいっきに舞い上がり、また地獄のような日々が始まった。薬を飲んでも一向にくしゃみは止まらず、心臓に負担がかかる。目は開けていられないほど痛い。呼吸困難と睡眠不足のために、頭は一日中ぼーっとし...
百姓雑話

第64話 便利さの代償

本当に便利な世の中である。キーをポンポンとたたけば、いろいろな事が瞬時にできてしまう。今やその便利さが生活や仕事の現場を劇的に変えつつある。農業の世界も同じである。パソコンやスマホを操作するだけで、遠く離れたハウスの中の野菜に農薬をまいたり...
百姓雑話

第62話 子どもでもわかる健康経済学(2)

百姓雑話

第61話 子どもでもわかる健康経済学(1)

かつて我が家の食卓には市販の風邪薬が常備されていた。特に私は、ちょっと風邪ぎみになると、食事をとる感覚で気軽に飲んでいた。就農後の8年ほどは一人で営農し、野菜を計画販売していた関係で、寝込むことは許されなかったからである。研修生が来てくれる...