百姓雑話

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第320話 蜘蛛(クモ)

皆生農園の農場にはクモがたくさんいる。特に春と秋には、餌となる小さな虫が豊富なためか、クモ嫌いの人が腰を抜かすほどウヨウヨいる。農薬を使っている農場では決して有りえない光景である。クモは、大きく分けて、2種類いる。巣を張って獲物を捕らえるも...
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第319話 栄枯盛衰

栄枯盛衰は世の常、人の常である。戦後の復興期に隆盛をきわめた百貨店は、大多数の国民が物質的な豊かさを求め大量消費に突入すると、ダイエーやヨーカ堂などのスーパー業界にお客を奪われた。そのスーパー業界も、業界トップのダイエーがバブル崩壊のあおり...
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第318話 激変の真っただ中

日々必要となる食料品から耐久消費財にいたるまで、物の生産から消費にいたるシステムが激変の真っただ中にある。そして、アマゾンがその先頭を走っている。「流通革命」と言えそうな激変である。個人使用の車もいずれは、ディーラーのショウルームで購入する...
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第317話 冬の時代

今日は立春。暦の上ではこれから春が始まる。早朝の気温はこの頃がもっとも冷えるものの、西高東低の冬型の気圧配置が長続きしなくなる。ひと頃よりも日差しの強さが増してきた。光の春の到来である。ところで、このところ食品価格が値上がりしている。価格据...
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第316話 青春の残り火

厳寒の朝、森から昇る初日の出を拝んだ。まさに光の世紀を象徴するかのような光景に感動しながら、新年を迎えられた。今や世界は新たなエネルギー革命に突入した。木から石炭へ、石炭から石油へとエネルギー・シフトしてきた人類が、石油から電気へと一気に舵...