百姓雑話

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第318話 激変の真っただ中

日々必要となる食料品から耐久消費財にいたるまで、物の生産から消費にいたるシステムが激変の真っただ中にある。そして、アマゾンがその先頭を走っている。「流通革命」と言えそうな激変である。個人使用の車もいずれは、ディーラーのショウルームで購入する...
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第317話 冬の時代

今日は立春。暦の上ではこれから春が始まる。早朝の気温はこの頃がもっとも冷えるものの、西高東低の冬型の気圧配置が長続きしなくなる。ひと頃よりも日差しの強さが増してきた。光の春の到来である。ところで、このところ食品価格が値上がりしている。価格据...
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第316話 青春の残り火

厳寒の朝、森から昇る初日の出を拝んだ。まさに光の世紀を象徴するかのような光景に感動しながら、新年を迎えられた。今や世界は新たなエネルギー革命に突入した。木から石炭へ、石炭から石油へとエネルギー・シフトしてきた人類が、石油から電気へと一気に舵...
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第315話 根

先日、人参を掘っていたら、写真のようなものがあった。今年は夏から秋にかけて雨量が多かったため、上の人参は腐ってしまったのだろう。それでも、生き延びて春に花を咲かせようと、たくさんの根を新たに生やしている。一般的に、花を見て「きれいだな」と思...
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第314話 命

師走ともなると冷え込んだ朝は、写真のように野菜の地上部がすべて凍りつく。人間であれば、さしずめ凍死状態である。しかし、越冬できる植物は、陽ざしを浴びると夕方までには命をふきかえす。かつて、自然農法を長く実践された故・福岡正信氏が「植物は神で...