百姓雑話

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第288話 長生きは良いことなのか

今から3年前、農場の一角に子猫が5匹いた。公道をはさんだ反対側の民家から母猫が運んできようだ。写真のように、とても可愛い。生き物好きの私は大いに慰められた。ところが突然、母猫が授乳に来なくなり、子猫たちはほどなく死んでしまった。第115話「...
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第287話 病気も産業

5月の過労と強度のストレスによってか、6月初めに帯状疱疹になってしまった。初めての経験である。罹(かか)ったことがない人にはわからないかもしれないが、とにかく痛い。夜もなかなか寝つけず、肝心の体力が消耗する病気である。抗生剤の服用で病の峠は...
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第286話 したたかに生きる

6月に入るや、ホトトギスの独特な鳴き声が聞こえ始めた。「トウキョウトッキョキョカキョク」などと聞こえるらしい。この地域に南方から渡ってくる夏鳥としては最終の鳥かもしれない。このホトトギスには托卵(たくらん)という習性がある。ウグイスの巣に自...
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第285話 一寸の虫にも一寸の魂

初夏ともなると、いたる所が虫、虫、虫だらけである。この頃は、アブラ虫を食べて繁殖したテントウ虫をたくさん見かける。ビニール袋を携帯し、テントウ虫を捕獲するのが日課になっている。その気になって10分も探すと、写真のように数十匹は簡単に集められ...
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第284話 「0次元」的生き方

皆生農園の上空をジェット旅客機が頻繁に飛行する。羽田空港に向け南下する便と成田空港を離陸した便が西方に向かって行く。特に南寄りの風が吹いている時は、羽田空港に向かう機が数分おきに飛んでいく。今年の2月には、写真のように、真っ白な飛行機雲を引...