百姓雑話

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第277話 サラリーマン時代の終焉(1)

世間ではピカピカのサラリーマンが働き始めている。彼らの一体どれほどがサラリーマンとして生き残れるのだろうか。すでにサラリーマンの1/3は、正社員ではなく、身分が不安定で給与が低く抑えられている。これらの人々は、「雇用され給与をもらう」という...
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第276話 花が咲く仕組み

今年も桜の季節が近づいてきました。前回はオオイヌノフグリが咲き始めたことについて書きましたが、植物が花を咲かせる仕組みについて調べるために本棚で眠っていた植物生理学の本を引っ張り出してきました。植物の花の生物的な意義としては、植物は自ら動け...
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第275話 徹底する

霞を喰っている仙人か万物を悟った聖人でもない限り、人は誰でも何らかのこだわりを持って生きている。そして、こだわりは、欲望と知識と体験に裏打ちされた、一つの重要な自己表現であり、各人のアイデンティティーと見ることができる。人類は高度な知能を持...
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第274話 新たな選択肢

私は、学校を卒業した後、5年ほどM電機という電子部品を製造する会社で働いた。入社後3か月の仮採用期間は、製造部門で製品の組み立てに従事した。ベルト・コンベアーに乗ってくる製品に自分の担当する部品を次々と組み込んでいく。1秒単位のスピードが要...
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第273話 二者択一の弊害

年とともに、頭の回転が鈍くなり、新しいことをなかなか記憶できなくなってきた。これは仕方ないにしろ、記憶していたはずのことがなかなか思い出せないのは困ったものだ。「ほら、あれあれ」とか「えーと、何だっけ」などという間の抜けた言葉がつい口からこ...