百姓雑話

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第233話 麦秋の風の中で

6月3日。麦秋(ばくしゅう)の季節になりました。この時期としては珍しい、北寄りの乾燥した風が吹いていました。からりと晴れあがり、初夏というよりも中秋を思わせ、まさに麦秋にふさわしい大空が広がっていました。そんな日和(ひより)の中、写真のよう...
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第232話 投資の減退

政府は異例の金融緩和を続けています。他人にお金を貸すと、利子をもらえるどころか、逆にお金を取られるような政策が、貨幣経済が浸透して以降、一度たりともなかったように思います。何かこの政策は、有史以来はじめての人口の自然減に似ていませんか。政府...
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第231話 強い味方、テントウ虫

「厄介な害虫は何ですか?」と問われれば、私は迷わずアブラ虫、ヨトウ虫、それにネコブ線虫をあげます。農薬を使う農家であれば、これらの害虫は特に問題になりませんが、・・・・・・・・・。なかでも、私どもの場合、被害がもっとも出やすいのがアブラ虫で...
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第230話 死は怖いものなのか?

恐らく、私も含め多くの人にとって死はとても怖いことであると思います。普段我々が考えている死というのは、病気等でだんだん体が衰弱し、心臓が停止、2度と自分というものを意識できなくなる状態になること、という感じではないかと思います。そもそも私が...
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第229話 いのちをつなげる

写真のように、越冬ブロッコリーが満開です。3月中旬に頂花蕾(ちょうからい:一般に売られているブロッコリー)を収穫した後も、次々に脇芽のブロッコリーが出てきて収穫しきれず、花盛りになってしまいました。収穫されても採られても、湧き出てくる脇芽を...