百姓雑話

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第202話 激変の先は

「岩盤規制を打破しなければ、経済発展は続かず、日本は衰退するばかりだ」と長らく経済界の方々が政府に圧力をかけてきた。しかし、宝物を古墳の石室が守っていたように、既得権益を守ってきた岩盤規制は簡単には崩せなかった。ところが最近、安倍政権は本気...
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第201話 文明の代償

私は便利さや快適さとはまったく無縁の農村地帯で生まれ育った。土間に積まれたレンガの竈(かまど)で藁(わら)や木くずを燃やし日々の食事を煮炊きした。お風呂も鉄製の風呂釜、いわゆる「五右衛門風呂」で、井戸水を満たし籾殻(もみがら)や落ち葉を燃や...
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第200話 学びの先に

学ぶことは真似(まね)ることから始まる。明治維新の前後から、日本人は西洋文明を盛んに真似てきた。特に工業に関しては、「富国強兵」とか「脱亜入欧」などという勇ましいスローガンのもと、血眼になって物真似した。その姿勢は敗戦後の復興期にも引き継が...
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第199話 根と実

私の大好きな柿が今年は不作である。あのトロッと熟した柿は、おいしいだけでなく、ビタミンCやカロテンも豊富である。「柿が赤くなれば、医者は青くなる」という諺があるほど、柿は健康に良い。ところで、果樹には「隔年結果」という現象がよく現われる。特...
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第198話 教える? 教えない?

「知らぬが仏」というように、知らないほうが平穏に生きられることもある。現代のように通信ネットワーク上で瞬時に情報のやり取りができると、「そんなこと教えてもらいたくなかった」というようなことまで飛び込んでくる。それによって、悩みが増したり不安...