百姓雑話

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第365話 生産緑地の2022年問題

我が家から最寄り駅に向かう道筋に写真のような栗畑があります。2haくらいはあるでしょう。駅から徒歩で5分くらいにあり、周辺には高層マンションと真新しい戸建て住宅が林立しています。これら栗の木は農業収入の目的で植えられたのではありません。税金...
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第364話 この夕焼けの先が

真冬の夕焼けが西の空を染めている。まるで今の日本のようだ。1970年代からアメリカへの日本車の輸出が急速に増え、1980年からアメリカは日本車の輸入規制を始めた。そのため、自動車産業を中心に日本企業が次々とアメリカに工場を建設せざるを得なく...
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第363話 昆虫食(2)

1977年から1988年にかけて、エチオピアとソマリアの間でオガデン戦争が勃発し、数十万人の難民がソマリア領内に避難してきました。私が所属していた民間救援団体もソマリアのルーク地区で難民救援を始め、私も1985年から翌年にかけて活動しました...
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第362話 昆虫食(1)

私たちの食料でもっとも重要なものが穀物です。麦、米、トウモロコシなどのイネ科作物から得られます。穀物は、カロリー源として適しており栽培も容易なため、主食にしている人間が大半です。さらに穀物は、今や畜産(牛や豚、鶏など)の飼料としても欠かせな...
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第361話 農耕は人類を幸せにしたのか

1955年、 文化人類学の古典ともいえる著書「悲しき熱帯」がフランスで刊行されました。文化人類学者レヴィ=ストロースが1930年代にブラジルの少数民族を訪ねた旅の記録をまとめた紀行文で、ヨーロッパ文明への批判が根底にあり、世界的に注目された...