農業の現実

百姓雑話

第124話 「やりたい事」と「やるべき事」

大きい組織で働こうが小さい組織で働こうが、あるいは一人で働く場合でも、仕事に一生懸命とりくむと、なぜか「やりたい事」よりも「やるべき事」のほうが多くなりやすい。「あれもやりたい、これもしてみたい」と思っていても、目の前には「やるべき事」が次...
百姓雑話

第122話 チャレンジとミス

人はなぜか失敗を何度も、何度も、何度も繰り返す。私も、還暦を過ぎ人生を振り返ると、失敗や過ちの連続であったことに気づかされる。そのほとんどを思い出せないほどである。それらに比べたら、成功体験など微々たるものである。かつて第96話の「失敗を繰...
百姓雑話

第118話 機械化と農業

人類が築いてきた文明には、際立った特徴がいくつかある。まず文明は、争いや戦争を引き起こし、無数の戦死者を礎に発達してきた。これは学校での歴史教育の中で、嫌というほど教えられる。二つ目は、農耕の普及によって自然をとめどなく破壊してきた。文明の...
百姓雑話

第117話 日本の有機農産物はなぜ高いのか

昨年末、神戸から電話が入った。来年オープンするカフェで有機栽培の野菜をぜひ使いたく宅配してもらえるか、という話しであった。千葉から送ると送料が高くつくので地元で仕入れることを勧めたところ、地元では手ごろな値段で買えないと嘆いていた。日本では...
百姓雑話

第111話 農家は何を売るのか?

「農家は何を売るのか?」と問えば、「農産物を売るのに決まってるじゃないか」と言われてしまいそうである。確かに、もっとも妥当な答えである。しかし、もしプロの農家がこのような返答にとどまるようであれば、何か物足りなさを感じてしまうのは私だけだろ...