文明・歴史

百姓雑話

第201話 文明の代償

私は便利さや快適さとはまったく無縁の農村地帯で生まれ育った。土間に積まれたレンガの竈(かまど)で藁(わら)や木くずを燃やし日々の食事を煮炊きした。お風呂も鉄製の風呂釜、いわゆる「五右衛門風呂」で、井戸水を満たし籾殻(もみがら)や落ち葉を燃や...
百姓雑話

第188話 モダン・タイムス

梅雨が明けた。関東地方は、エルニーニョ現象の影響もあってか、梅雨入り宣言後も雨がほとんど降らなかったので、明けるのが遅くなると予測していた。しかし、明けてみれば、ほぼ例年並みであった。強い日差しと高温のために、各種の夏野菜がたくさん採れ始め...
百姓雑話

第134話 「使う側」と「使われる側」の逆転

私は、いまだに昔ながらの携帯電話、いわゆる「ガラケイ」を使っている。スマホを買っても、その多彩な機能を使いきれないと思うからである。また、高価なスマホを畑で失くす恐れもある。私にはガラケイとパソコンで十分である。ところで世の中には、「使う側...
百姓雑話

第131話 追体験(1)

6月というのに、寒い。小雨の中、今年も水田の草取りをした。5年ほど前から友人の田んぼの一枚を借り、農薬を使わず、もっぱら昔ながらの人力草取りである。早苗の間を写真のような除草機を押すと、前後の爪が回転し、雑草を土から取り除くのである。地主の...
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第118話 機械化と農業

人類が築いてきた文明には、際立った特徴がいくつかある。まず文明は、争いや戦争を引き起こし、無数の戦死者を礎に発達してきた。これは学校での歴史教育の中で、嫌というほど教えられる。二つ目は、農耕の普及によって自然をとめどなく破壊してきた。文明の...