栽培

百姓雑話

第191話 マニュアル化の功罪

毎日、退屈しない。いや、「退屈させてくれない」というのが適切だろう。栽培する野菜の種類が多いため、実にいろいろな作業があり、さらに、天気の変化にあわせて予定の作業を変更することもあれば、予期せぬことへの対応に追われることもある。こんな日々を...
百姓雑話

第189話 販売戦略

5月の連休明けから2ヵ月半ほど、20代後半の青年が短期研修に来ていた。彼は、研修最後の日、今後の計画を改めて語った。自分の畑で採れた野菜だけでなく、生活必需品などを、手づくりのトレーラー・ハウスに積んで、売りに回ると言う。なかば夢見ごこちで...
百姓雑話

第185話 適正規模

梅雨のまっ最中である。今年の関東地方は空梅雨ぎみであったが、先月下旬から、やっと梅雨らしくなった。エルニーニョ現象が起きているので、たぶん今年の梅雨明けは相当遅れそうである。この時期の悩みの種は病気と雑草である。どちらも高温多湿の状況が大好...
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第184話 枝豆あれこれ

枝豆がおいしい。私は大好きである。なので、6月上旬から10月上旬までの5カ月間、切れ目なくずっと枝豆が収穫できるように栽培している。ブロッコリーとともに、毎日食べてもけっして飽きない。ところで前話では、枝豆の良さの理由には触れなかったが、一...
百姓雑話

第170話 里芋

野生動物にとって冬は生きるか死ぬかの厳しい季節である。第10話「土を喰う」でも触れたが、今年も畑に混ぜ込んだ糠をヒヨドリなどが土ごと食べて命をつないでいる。本来ヒヨドリは肉食なので、糠をおいしいとは感じていないのだろうが、生き抜くためには必...