生き方

百姓雑話

第107話 未知との遭遇

毎日仕事に没頭している関係で、過ぎ去った日々を思い返したり、将来へ道筋をじっくり見定めたりする余裕がなかなか取れないが、まとまった休みが取れる年末年始は別である。うつらうつら朝寝坊をしながら振り返ると、去年もたくさんの初体験があった。新たな...
百姓雑話

第105話 四配

「四配」は私の造語で、いつもこれを心にとめて営農してきた。一つ目の「配」は「目を配る」ことである。農薬を使わない農法では、とにかく観察が決め手である。日々、作物などに目配りし的確に状態を把握する。それを怠ると、害虫の餌食になり、病気に冒され...
百姓雑話

第104話 パパラギ

31歳の時、ある方から「パパラギ」という本を頂き、引き込まれるように一気に読んだ。サモアの酋長が、白人を「パパラギ」と呼び、訪問した宗主国のドイツと自国のサモアの社会や生活を比較し、彼の理想的な生き方を語っている。いわば文化人類学的な本であ...
百姓雑話

第83話 異変に気づく

今年の関東地方は空梅雨に終わった。例年なら、梅雨の末期には集中豪雨による川の氾濫や土砂崩れが発生し、大きな被害が出ることがある。その地域や場所は事前に特定しにくいものの、後になって冷静に検証してみると、前兆現象や原因が見つかる。自然現象でな...
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第79話 余計なお節介

私は発酵食品をよく食べる。ヨーグルトは毎食、納豆は昼食時に毎日欠かさず食べている。だから、胃腸の調子がとても良い。ところで、納豆を食べる時、「まったく余計なお節介だな」とたびたび思う。例の小さなパック詰めの醤油とマスタードである。特にマスタ...