栽培

百姓雑話

第139話 目標とストレス

私どもの農園では、この時期から秋の彼岸くらいまでが年間でもっとも忙しい。夏野菜の収穫量がピークにさしかかり、その一方で10種類以上の秋冬野菜の種を定期的に蒔いていくためである。例えば、ブロッコリー、キャベツ、レタス、サニーレタスは7月下旬か...
百姓雑話

第136話 雑然

本や書類を雑然と積み上げている人がいる。どちらかと言えば、私もそうである。本人は「雑然な状態」と思っていなくても、はた目にはそう見える。かつて仕事の関係で、霞が関の役所を尋ねることがよくあったが、ところせましと書類が積まれてあったのを見た時...
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第133話 効率と生存

「わが社が存続するためには、生産効率をもっと上げなければならない」と企業経営者は社員に奮起をうながす。人の命を預かる医療業界でも今や常識である。一部の仕事を除けば、効率の追求はとても重要である。世界がこれほどまでにグローバル化し、どこにいて...
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第120話 早起きは三文の徳

彼岸も過ぎ、日の出がだいぶ早くなった。私どもでは、日の出に合わせて始業時刻を変えるため、今月からは6時30分に作業を始める。4月でも霜が降りることがあるので、太陽が昇っていても早朝はまだまだ寒い。ところで、勤労者の圧倒的多数がサラリーマンに...
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第117話 日本の有機農産物はなぜ高いのか

昨年末、神戸から電話が入った。来年オープンするカフェで有機栽培の野菜をぜひ使いたく宅配してもらえるか、という話しであった。千葉から送ると送料が高くつくので地元で仕入れることを勧めたところ、地元では手ごろな値段で買えないと嘆いていた。日本では...