社会・政治

百姓雑話

第255話 活気と狂気

活気と狂気は、本質的にはまったく異質なものですが、なぜか紙一重、あるいは表裏一体になりがちです。例えば、ヒットラーと彼が率いるナチス・ドイツがそうでした。彼は、聞く人を陶酔させるような演説と強引なリーダー・シップで、疲弊しきった経済を急速に...
百姓雑話

第251話 豊かさ

還暦を過ぎた頃から、「あの頃は・・・・・・・」とよく回顧するようになりました。時代が急変しているからか、単に年をとったためなのか、昔を懐かしむことが増えてきました。その当時はイヤでイヤで仕方なかった過去の暮らしや出来事でも、今では「良かった...
百姓雑話

第243話 死の季節

夏は恋の季節。今年もまた、お盆休みで海や山にたくさんの人たちが出かけ、新たに恋が芽生え、あるいは深まることでしょう。半世紀近く前、「ピンキーとキラーズ」が歌う「恋の季節」が大ヒットしました。この季節を象徴するかのような歌でした。「忘れられな...
百姓雑話

第236話 尊厳

「尊厳とはどういうことですか? 尊厳が守られているとはどういう状態のことですか?」などと問われて、さっと分かりやすく答えるのは簡単ではないでしょう。それは多分、大多数の日本人が、まじめに働いていれば生きていけるため、日々の生活の中で「尊厳は...
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第225話 災害復興と農業

今年も3月11日を迎え、東日本大震災が発生した2011年から5年がたちました。あの日、私は東京にいましたが、3月13日に福島県二本松市に行き、翌々日の15日には仙台市に入りました。車もあまり走っていない仙台の街を見て、「静かだな」という印象...