農業の現実

百姓雑話

第321話 搾取からの解放

先日、NHKテレビを見ていたら、「人類は他者に物を与えることに喜びを感じる本能を持った生物である」と解説していた。か弱い人類が生存競争を生き抜いてこられた知恵なのだろう。まさに「情けは人のためならず」である。 しかし、現実はどうだろうか。世...
百姓雑話

第318話 激変の真っただ中

日々必要となる食料品から耐久消費財にいたるまで、物の生産から消費にいたるシステムが激変の真っただ中にある。そして、アマゾンがその先頭を走っている。「流通革命」と言えそうな激変である。個人使用の車もいずれは、ディーラーのショウルームで購入する...
百姓雑話

第307話 農業を楽しむ(2)

「農業が性に合っている」とか、「農作業が好きだ」という農民は非常に多いと思われる。でなければ、肉体的にきつく天候に振り回され、その挙句、さして儲かりもしない、そんな職業など続けられない。 だが一体、「生業としての農業が楽しい」と思っている農...
百姓雑話

第298話 貧乏暇なし

昔も今も、農民は「貧乏暇なし」の象徴的存在である。小規模で零細な自営業者も大方はそうであろう。 これからの1か月は、胡瓜やトマトなどの夏野菜の出荷がほとんど終わり、秋野菜もまだまだ収穫できない。いわゆる「端境期(はざかいき)」である。当然、...
百姓雑話

第291話 長い闘い

連日連夜、とにかく暑い。今年もまた過酷な季節がめぐってきた。関東地方では梅雨らしい天気がほとんどないまま、今月はじめから真夏のような日々が続いている。そのため、野菜に病気が発生しない反面、アブラ虫にトコトン悩まされている。殺虫剤をていねいに...