農業の現実

百姓雑話

第289話 農民 vs コンピューター

農民は太古の昔から、権力や武力、金力を握る者、そして、その配下にある者たちから抑圧され、虐げられ、搾取されてきた。太平洋戦争後は、身分と給与などが保証された給与所得者もそれに加わった。それは今でも、合法的に続いている。 ところで、先週の日曜...
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第278話 愚公移山

農作業には何種類もの作業がある。ざっと数えただけでも、七つや八つはある。それらの作業を大きく分ければ、栽培、収穫荷造りの2種類になる。どちらの作業も、はた目には簡単そうに見えるが、実際にやってみると初心者にはかなり難しい。体と頭を総動員して...
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第277話 サラリーマン時代の終焉(1)

世間ではピカピカのサラリーマンが働き始めている。彼らの一体どれほどがサラリーマンとして生き残れるのだろうか。すでにサラリーマンの1/3は、正社員ではなく、身分が不安定で給与が低く抑えられている。これらの人々は、「雇用され給与をもらう」という...
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第275話 徹底する

霞を喰っている仙人か万物を悟った聖人でもない限り、人は誰でも何らかのこだわりを持って生きている。そして、こだわりは、欲望と知識と体験に裏打ちされた、一つの重要な自己表現であり、各人のアイデンティティーと見ることができる。 人類は高度な知能を...
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第274話 新たな選択肢

私は、学校を卒業した後、5年ほどM電機という電子部品を製造する会社で働いた。入社後3か月の仮採用期間は、製造部門で製品の組み立てに従事した。ベルト・コンベアーに乗ってくる製品に自分の担当する部品を次々と組み込んでいく。1秒単位のスピードが要...