百姓雑話

第317話 冬の時代

今日は立春。暦の上ではこれから春が始まる。早朝の気温はこの頃がもっとも冷えるものの、西高東低の冬型の気圧配置が長続きしなくなる。ひと頃よりも日差しの強さが増してきた。光の春の到来である。 ところで、このところ食品価格が値上がりしている...
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第265話 養豚場(3)

畜産業、とりわけ日本のそれは根深い問題をいくつもかかえている。例えば、人間が食べる穀類との競合、石油依存、そして畜産農家の犠牲は深刻な問題である。 まず、単純な質問から話を始めたい。それは「豚は何を食べるのか?」という問いである。たぶ...
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第262話 いのちをつなげる

大人の体は、約60兆個の細胞からなっているという。体に共生している微生物も含めれば、その何倍もの生き物の集合体が一人の人間と考えることもできる。一人の人間の体そのものが一つの銀河系のようなものである。 もとより動物は、植物のように無機...
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第258話 ホウレン草

今年の秋は暖かい日が続いてきました。それが先週の木曜日には、夜来の冷たい雨が朝から雪に変わり、5cm以上も積もりました。収穫まっ最中の春菊はほぼ全滅。寒さに強いホウレン草までもが部分的に腐ってしまいました。気象庁の長...
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第253話 里芋の季節

10月も下旬になると、畑を吹き抜ける風がかなり冷たく感じられます。体を冷やす夏野菜に代わって、体を芯から暖めてくれる根菜の煮物が食べたくなる季節が来ました。そこで、里芋の出番です。 里芋は3月から4月末頃までに卵大の芋を植えます。その...