生き方

百姓雑話

第157話 ボランティア

早朝、農場にむかう途中で道路を掃除している男性をよく見かける。年の頃は60代半ばであろう。写真のように、側溝などにたまった泥や草などをピカピカのプリウスの後部に積んでいく。話しかけても何も語らず、写真もやっと取らせてもらった。報酬も名誉も何...
百姓雑話

第107話 未知との遭遇

毎日仕事に没頭している関係で、過ぎ去った日々を思い返したり、将来へ道筋をじっくり見定めたりする余裕がなかなか取れないが、まとまった休みが取れる年末年始は別である。 うつらうつら朝寝坊をしながら振り返ると、去年もたくさんの初体験があった。新た...
百姓雑話

第105話 四配

「四配」は私の造語で、いつもこれを心にとめて営農してきた。 一つ目の「配」は「目を配る」ことである。農薬を使わない農法では、とにかく観察が決め手である。日々、作物などに目配りし的確に状態を把握する。それを怠ると、害虫の餌食になり、病気に冒さ...
百姓雑話

第104話 パパラギ

31歳の時、ある方から「パパラギ」という本を頂き、引き込まれるように一気に読んだ。サモアの酋長が、白人を「パパラギ」と呼び、訪問した宗主国のドイツと自国のサモアの社会や生活を比較し、彼の理想的な生き方を語っている。いわば文化人類学的な本であ...
百姓雑話

第83話 異変に気づく

今年の関東地方は空梅雨に終わった。例年なら、梅雨の末期には集中豪雨による川の氾濫や土砂崩れが発生し、大きな被害が出ることがある。その地域や場所は事前に特定しにくいものの、後になって冷静に検証してみると、前兆現象や原因が見つかる。 自然現象で...