新規就農・研修

百姓雑話

第326話 ジレンマ

新規就農してから30年近くが過ぎた。バブル経済まっただ中の1990年に脱サラ就農したこともあって、この間、たくさんの問題に苦悩し、そそり立つ苦難に道をふさがれてきた。そのころ脱サラ就農した人たちのほとんどが同じような辛酸をなめた。何度も挫折...
百姓雑話

第322話 競争

前話「搾取からの解放」でも述べたように、農業で喰っていくのは容易ではない。とりわけ非農家の者が新規就農しようとすれば、ハードルがグンと高くなる。これを乗り越える手立ての一つは、できるだけ他の農家と競争しないことである。 競争すれば、経済原理...
百姓雑話

第307話 農業を楽しむ(2)

「農業が性に合っている」とか、「農作業が好きだ」という農民は非常に多いと思われる。でなければ、肉体的にきつく天候に振り回され、その挙句、さして儲かりもしない、そんな職業など続けられない。 だが一体、「生業としての農業が楽しい」と思っている農...
百姓雑話

第302話 若者に未来を託す

戦後の右肩上がりの時代を生きてきた者に比べ、現代の若者たちをとりまく社会環境はかなり厳しい。その未来もなお厳しい状況が待ち構えていると予想される。すでにヨーロッパの国々では、ドイツを除けば、ほとんどの国で若者たちを中心に失業者が溢れ、韓国や...
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第298話 貧乏暇なし

昔も今も、農民は「貧乏暇なし」の象徴的存在である。小規模で零細な自営業者も大方はそうであろう。 これからの1か月は、胡瓜やトマトなどの夏野菜の出荷がほとんど終わり、秋野菜もまだまだ収穫できない。いわゆる「端境期(はざかいき)」である。当然、...