新規就農・研修

百姓雑話

第149話 収穫

畑をわたる秋風がとても心地良い季節になった。陽だまりで飲む熱いミルク・ティーは全身をグッと活気づけてくれる。農場は今、作付けがほとんど終了し、草や病害虫の被害から開放され、本格的な実りの秋を迎えた。この時期になると、もう今年も終わりという気...
百姓雑話

第143話 三「安」(1)

食べ物に欠かせない要件がいくつかある。例えば、安全、安価、安定供給、おいしさ、栄養、鮮度、食欲をそそる香りや外観などが思い浮かぶ。これらの中でも、安全、安価、安定供給という三つの「安」をすべて満たそうと私は長年努力してきた。 しかし、20年...
百姓雑話

第140話 夏をのりきる10の対策

旧のお盆が過ぎ、猛暑のなかにも時折、秋風が汗ばむ体をスーッと撫でていく。しかし、これからが夏バテにもっとも気をつけなければならない時期である。 今話では、前話の「目標とストレス」に関連した話題を書く。紙面の制約があるものの、できるだけ具体的...
百姓雑話

第137話 サバイバル・キャンプ

長い梅雨が明け、とにかく暑い。しかし、草食系の私にとっては、植物と同じように、光と熱気に満ちた夏は最高である。 これから農場では、とにかく夏野菜が毎日たくさん採れる。その収穫のあい間をぬって、秋冬野菜を作付けていく。すでにサニーレタス、いん...
百姓雑話

第132話 追体験(2)

美輪明宏氏が歌う「ヨイトマケの唄」は戦後の経済復興を象徴するような歌である。歌の中で、主人公は大学を出てエンジニアになる。まさに団塊の世代以降の花型職種であった。全国各地の工業高校や大学の工学部に学生が殺到し、今では想像もつかないほど工学部...