第2章 無農薬栽培のポイント 

第2章 無農薬栽培のポイント

栽培で重要なこと
農薬を使うかどうかに関係なく、以下のことが栽培でもっとも重要なことと私は思っています。

① 自然の脅威
たぶん地球規模の温暖化のためでしょう、気候パターンが変化しています。その変化のほとんどは、栽培上の脅威となっています。これらの脅威を具体的に認識し、その対策を確実にとり、被害をできるだけ避けることがきわめて重要です。
気候変化の具体例は、
・春一番から梅雨入りまでの間に吹く南寄りの強風の風速と回数が増えつつある。
・梅雨の降雨パターンと梅雨明け日が年によって極端に変わる。
・夏の暑さが厳しく、かつ長くなってきた。
・秋の彼岸から10月中旬にかけて、昔はウラジオストックあたりから寒冷前線の南下にともなう南寄りの強風が吹いたが、近年はこれがほとんどなくなった。シベリアが温暖化したためだろう。
・それに代わって、被害を及ぼす台風の強度と接近回数が増した。
・暖冬になる年が増えてきた。
・そのため、関東平野では冬の積雪が頻繁化した。

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自然の恵み
光をはじめ、さまざまな自然の恵みをより多く作物に取り込むかが重要です。また、自然の恵みは脅威と表裏一体で、脅威の反対側にある恵みも活用しましょう。
例えば、夏の猛暑は、被害を及ぼすこともありますが、エネルギーに満ちているので、それを活用できれば恵みに変わります。

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生命力と潜在能力
作物は、力強い生命力と大きな潜在能力を持っています。その生命力を信じそれを強め、潜在能力を最大限発揮させることが重要です。化学肥料と農薬が普及して以降、このことを重要視しない農民が大勢を占めるようになりました。それにより、農業技術は退化してきました。

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④ バランス
作物が生命力を強め、潜在能力を十分発揮するには、いろいろなバランスが重要になります。栽培とは、このバランスを整えることです。自分の健康増進とまったく同じです。

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【2019年10月6日公開】

害虫対策

① 予防
・圃場の中をきれいにする。特に害虫が付きやすい草は処理する。
・害虫が入りにくい育苗ハウスを使用する。
・圃場やハウスの周囲に天敵の生息帯をつくる。できれば、自然に生える草が良い。
・冬場にカマキリの卵を集め、春に圃場の要所に置く。
・アブラムシが大発生する5月には、それを餌にしているテントウムシを大量に集めてきてアブラムシが発生した作物に付ける。
・アマガエルが産卵し生育できる水溜まりを圃場の周辺に置く。
・バンカークロップを圃場の周囲に育てる。
・害虫被害が発生しやすい時期はできるだけ作付けを避ける。
・害虫対策が難しく収益性の悪い作物は栽培しない。(例:ツルムラサキ)
・基肥を入れすぎない。特に窒素肥料の過剰は危険。
・可能な限り防虫ネットを使う。
・夏から秋にかけハスモンヨトウムシの誘引トラップを使う。
・日常的に害虫発生をチェックする。
以上は現在も日常的に行なっています。かつては線虫対抗作物の栽培、誘蛾灯と防蛾灯の設置を行なうこともありましたが、現在は行なっておりません。

② 発生後の対処
・手で殺す。
・水か石鹸水で殺す。
・天敵(テントウムシやアマガエルなど)が害虫を駆逐できそうであれば、天敵を集めてきて害虫発生個所につける。
・ハウス内にアブラムシが発生し手に負えない時は、アブラバチを購入して駆逐する。
・発生個所のみ害虫を作物ごと圃場の外に捨てる。
・発生個所のみ作物ごとトラクターで耕してしまう。
・発生個所を防虫ネットで覆い害虫の拡散を防ぐ。
・土の中に害虫が残ってしまったら、半年から1年はその区画に何も栽培しない。
・モグラが土の中に残ってしまった害虫を食べてくれるので、モグラを大事にする。
以上は現在も日常的に行なっています。以前は、土の中に残ってしまったヨトウムシの蛹を犬に探してもらったこともあります。

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【2019年10月13日公開】